【final ZE2000】愛用中のワイヤレスイヤホンについて熱く語る

買ってよかったもの
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はじめに

ZE2000を購入したのは2022年の秋です。ちなみにAmazonで購入しました。

購入してから1年半以上が経過したタイミングではありますが、改めてZE2000を推したいと思い、以前書いた記事に加筆しながら、思いの丈をしたためます。

できるだけ簡潔にZE2000の素晴らしいところを語るとすれば、ZE2000は音質を最優先にこだわりぬいた作品である、ということに尽きます。

音質に特化するため、ZE2000にはノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能は搭載されていません。これらの機能にとくにこだわりがない代わりに、できるだけ手に届きやすい価格ながらも(重要)、高音質の音楽に浸りたい(さらに重要)、というすべての方に、とにかくオススメできるワイヤレスイヤホンです。

個人的に感じるオススメポイントについて3秒で紹介したところで、ZE2000を手にするまでの経緯や、使っていて感動したポイントについて、公式サイトの説明を交えながら紹介します。

final製品との出会い

私が初めて手にしたfinal製品は、ZE2000ではなく有線イヤホンのAdagio IIIでした。さかのぼること5年。2018年に某量販店でたまたま視聴したAdagio IIIの音に撃ち抜かれ、購入を決めました。

低価格なのに音質が伸びやかで、良い意味で価格に見合わないその質の高さに惚れて非常に愛用していたのですが、ガサツな私は至るところに有線イヤホンを引っ掛け、断線させるという悲しい結末。

念のため断っておきますが、final Adagio IIIが脆弱だったわけではありません。何度も引っ掛けたことによる断線以外には考えられません。そういえば、高校生くらいのときから毎回断線するなどしてイヤホンをお釈迦にしてきたので、今にして思えば、このときに限ったことではなかったようです。

だからこそ、ワイヤレスイヤホンはものすごい革命でした。イヤホンが!断線しない!

ところが、当時、final製品にワイヤレスイヤホンはありませんでした。私がZE2000の存在を知ったのは、コロナ禍になって電車に乗ることが減って、そもそも出先で音楽を聴かなくなった矢先のこと。

電車に乗らないし、外で音楽を聴くことも減ったけど、それでも、finalの製品なら試してみたい。

Adagio IIIを愛用していたこともあり、他社製品との比較なしにfinalのワイヤレスイヤホンを購入することに大きなためらいはありませんでした。final製品ならきっと満足できるにちがいないッ!という確信があったのです。

ZE2000とZE3000、手にするならどっち?

当時展開されていたワイヤレスイヤホンには、ZE2000とZE3000がありました。そもそもこのワイヤレスイヤホンたちがどんな製品であるかについては、公式サイトの説明を引用しながら紹介します。

「ZE2000」のベースとなったモデルZE3000は、「音質」に特化するためノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能は敢えて搭載せず、内部のドライバーや機構をゼロから開発することで「完全ワイヤレスイヤホンはオーディオ製品であり優先すべきは音質である」と再定義した製品です。

https://final-inc.com/products/ze2000-jp

冒頭でもふれましたが、ZE2000にもZE3000にもノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能はありません。その代わりに、とにもかくにも磨き抜かれた本物の音を比較的手にしやすい価格帯で楽しむことができるなんて、100億パーセント唆られます。こんなにも滾る製品を試さずにはいられません。

心のなかのハチワレが心境を語るとすれば、〈吟味し、突き詰め、本当に必要なもの、つまり音質だけが残された存在、それがZE3000とZE2000ってコト!!?〉という具合になるでしょう。

さて、音質も予算もクリアとなると、もっとも悩みの種になるのは、果たしてZE2000とZE3000のどちらを選択するか、ということです。公式サイトやYouTubeを見たり、実機を試したりしながら、私が最終的に選んだのは、ZE2000でした。

何よりも参考になったのは、公式サイトの説明文です。

「ZE2000」は、ZE3000をベースにしながらも異なった音質にしたモデルです。ZE3000は広がりのあるナチュラルな音質で、楽曲の奥にある細かな音や響きを感じていただけるのに対し、「ZE2000」はZE3000と比べるとボーカルや楽器のサウンドがやや耳の近くに感じていただけます。

https://final-inc.com/products/ze2000-jp

私がよく聴く音楽の系統を踏まえると、クラシックよりはロックに偏ります。なによりも、ZE2000の方が「ボーカルや楽器のサウンドがやや耳の近くに感じ」ることができる、という一文が購入を後押ししてくれました。

ZE2000には黒(MATTE BLACK)とグレー(ASH GRAY)の2色が展開されています。ちなみにZE3000には白と(WHITE)と黒(BLACK)の2色があります。

ZE2000はケースも筐体もサラサラのマットな質感で、非常に品があります。角ばったシックなデザインがとても洒脱で、このメカニカルな佇まいがとても好いです。開封した瞬間から気分がアガります。

▼とっても美しい筐体…。

実際に使ってみて感動したこと

購入した製品を試聴してみて、本当にぶったまげました。しばらくイヤホンで音楽を聴く経験をしていなかったこともあり、わずか数年のうちにこんなにもオーディオ製品は進化しているの!!!?と目が飛び出そうになるほどでした。

まず接続が秒です。一瞬でBluetooth接続してくれるので、タイムラグはほとんどありません。

先述のとおりノイズキャンセリングはついていないですが、装着感がとてもすぐれているので、外の音をほとんど遮断してくれます。音量を下げていないと電車内のアナウンスなどはほぼ聞こえません。

さすがに高架下を歩いていれば、大音量だったとしても電車の反響音は聞こえますが、自転車の音とか車の走行音は一切聞こえないので、道の端っこを歩かないと轢かれますね(私の不注意です)。ヘッドフォンチルドレンならぬ、イヤホンチルドレン。笑っていられません。本当に注意しなければ…。

そして肝心の音質はというと…。

もう言及するまでもなく本当に、最高です…。音質に全振り特化したワイヤレスイヤホン、その名のとおりの製品です…。

公式サイトの説明にもあったとおり、これはライブか?!と思うくらいにボーカルも楽器も音が近いです。ベースの低音もしっかり芯まで響くことはもちろん、高音も伸びやかに鳴り響きます。何よりも、歌声が間近に感じられるところが素晴らしい。原初的なところに立ち返って音を楽しむことができるのは、ZE2000のおかげです。

幕一枚隔てているように感じられるイヤホンもありますが、ZE2000で聴くと隔たりのない音がスッと耳に入り込みます。その場で実際に鳴っている音を聴いているような感覚をおぼえるくらいに臨場感を味わえるイヤホンです。とにかく聴いて!と勧めたくなるほど、すごすぎるイヤホンです。

※個人の感想です。という但し書きのような言い方にはなりますが、個人的にZE2000はこれまでのワイヤレスイヤホンに対する印象を払拭するような一品です。ライブのときみたいに鳥肌が立つイヤホンなんて今まであった!!??と、食い気味でしかいられません。

ZE2000の装着感

▼付属品のイヤーピース

ZE2000には5サイズのイヤーピースが同梱されています。万人に合うサイズが必ずある、とは言えないですが、自分に合うサイズを見つけやすいのではないかと思います。

実際に、改めて考えるまで気付きませんでしたが、ZE2000を長時間装着していても、痛みを感じることも耳が圧迫される感じもほとんどしません。それくらい、違和感を覚えることなく使うことができるイヤホンです。

私は移動時間に装着することが多いので、1~2時間つけていても痛みを感じないのは思っている以上にありがたいことだと実感しています。

そのほかにも、濃やかな気遣いだと思ったのは、イヤーピースの軸の色が交互に違う点です。サイズに応じて白とクリアとで分けられているので、サイズの判別がしやすくなっています。

ちなみに、本体カラーが黒だと、軸の色は濃い灰色と薄い灰色で、本体グレーの軸の色は白とクリアで分けられています。

▼カクカクしたデザインと落ち着いた色味がなんともシック…!

ZE2000のサイズ感

音質や機能に関する興奮はこれくらいに抑えて、サイズ感についても少しお話しします。これは注意点として高らかに表明したいことでもあります。

▼カードと本体ケースの比較

ZE2000は片手で包めるほどには全体的にものすごく軽量なので、ズボンのポケットとかに入れっぱなしにするとまじでそのまま洗濯するから気をつけてくれ。俺は買って3週間で洗った。本当に気をつけろ…。

失礼、取り乱しました。ZE2000はIPX4の生活防水対応というスペックではありますが、洗濯機でスクランブルにするのは生活防水の域を超えているので完全にお手上げです。

水没事件は本当にショックでしたが、finalさんに問い合わせたところ、水没の場合には保証は利きませんが、なんと何割かお安い価格で新しい機材と交換してくださいました。finalさん本当にありがとう。交換していただいたイヤホンは今でも大切に使っています。

ちなみに、もしも水没させてしまった場合、漏電のおそれがあるらしく、充電も使用するのも絶対にNGだそうです。いろんな意味でお気を付けください…。

個人的にはワイヤレスイヤホンは小型であるに越したことはないと思っています。事実、手のひらに収まる大きさというのは本当にありがたいです。

ただ、それを裏返すと、捉えようによっては紛失しやすい、ポケットに入れていたことを忘れる、という使用者の過失に直結しやすいとも思いました。こればかりは自身が気を付けるしかないですね…。

というわけで、紛失しがちな私は小さなポーチ(FREITAGのBLAIRとか、ハチワレのポーチとか!)にカラビナをつけてZE2000を持ち歩くことにしました。収納するぴったりの場所があると紛失もしないし、水没させることもありません。これで安心です。

▼ With my 1st BLAIR

▼ハチワレポーチにぴったり合うサイズ

気になるところ

タッチ操作の感度がよすぎる

ZE2000を実際に使っていて、音質も全体的な満足度も最高に高いので、デメリットらしいデメリットは個人的には感じていません。ただ、強いて言うならば、タッチ操作の感度が思っている以上に良いとは思います。

ZE2000は本体の上部がタッチセンサーになっていて、ここをタッチすることで再生中の音楽を止めたり、音量を上げることなどができます。非常に便利な機能ではあるのですが、このセンサーの感度がなかなかに良く、軽く触れるだけでもちゃんと反応します。

そのため、マスクをつけようとして本体を少し掠ると音楽が止まってしまうことはたしかに多いです。首から上を頻繁に触れることがなければ大きな支障にはなりませんが、使う際には、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。

とはいえ、このタッチセンサーのおかげで、歩行中などに音楽を止めたいときはサッと操作できます。画面を見たり本体に触れることなく音量を上げたり再生を停止できるので、安全に、かつとてもスムーズに操作できるのはとてもありがたいです。

充電ケースは急速充電非対応

充電ケースはUSB Type-C対応です。ただし、ZE2000(およびZE3000)は急速充電には対応していません。そのため、最大出力が20Wを超える急速充電アダプターを使用することは控えるように公式サイトでも案内されていますので、注意が必要です1

私もうっかり充電しかねないので気を付けます…。

ZE2000と相性がいい音楽

ここでは実際にZE2000を使用した感想と公式サイトの紹介文を踏まえながら、絶対評価で個人的にZE2000と相性がよいと感じた音楽を紹介します。

公式サイトには「ZE3000は広がりのあるナチュラルな音質で、楽曲の奥にある細かな音や響きを感じていただける」2とあります。このことから、クラシックや楽器主体の音楽であれば、ZE3000の方がより魅力を引き出してくれそうな印象を受けます。

一方でZE2000には、先述したように「ボーカルの声が耳の近くに聞こえる」という特徴があります。たしかにZE2000を使っていると、まるで脳内で響いているかのように音が近い、ということをひしひしと感じます。

amazarashi

鍵盤とバンドサウンドの融合、そこに煌々と明かりを灯す秋田ひろむの伸びやかな声。

実際にZE2000とamazarashiを組み合わせると、冬の夜空に浮かぶ星を見るかのように、凛と透き通った音を臨場感とともに楽しめます。

これはライブか?いや、音源だ、それなのに、「ここで響いている」という感じが、ビリビリとする。音楽に直接触れることはできないとしても、たしかに覚える手応えを、新鮮な喜びとして噛み締めずにはいられません。

amazarashiの音楽とZE2000は最高に相性がよいと断言できます。ZE2000で聴くなら、まずはamazarashi、必聴です。

▼「命にふさわしい」

TK from 凛として時雨

アコースティックギターって、打楽器だったのか。そう思わせるTKの超絶技巧ギターと透き通るような高音が織り成す世界。その解像度を上げる一助こそが、ZE2000です。

脳内で鳴り響く音には思っている以上に奥行きがあって、こんなにも広い空間が、こんなに小さいワイヤレスイヤホンを介して繰り広げられていることに驚きを隠せません。このとき立ち現れるのは、紛れもなくそこで掻き鳴らされる音楽と、たしかな残響であることを確信させます。

突き刺すような冬の空気を彷彿とさせるTKの声だからこそ、ZE2000はその美しさと繊細さをより際立たせてくれるのかもしれません。

▼「contrast」※ショートバージョンです。

BUMP OF CHICKEN

楽器たちのやさしい音色が穏やかな声とともにたゆたうところ。ZE2000は、秘密基地みたいにワクワクする彼らの音楽を、その深みまで余すことなく表現してくれます。

余白さえも、途端に愛おしくなるような余韻、ギターの弦が軋む音、そこで鳴るすべてをこぼさないように耳をそばだてたくなるのは、ZE2000が微細な音も克明に描き出してくれるから。

聴いたあとにもらすのはため息か、それともこれは息を呑んでいるのか、それがどちらであるかは、ZE2000で聴いたら、その手応えを掴むことができるかもしれません。

▼「流れ星の正体」

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。ZE2000の購入を迷われている方にこの記事が届けばうれしいです。

最高音質のイヤホンで最愛の音楽を聴いていこうぜ~~~。

ZE2000を推したい
  • 音質に全振りしている
  • 手に届きやすい価格帯
  • ボーカルや楽器の音が耳に近い
  • シックなデザインがたまらん
  • 自分の耳にぴったり合うサイズを見つけやすい
  • 小型なので持ち運びやすい(水没には注意せよ)
  • とにかくZE2000で好きな音楽を聴いてくれ
  1. https://final-inc.com/products/ze2000-jp#:~:text=%E5%85%85%E9%9B%BB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BBfinal%20TYPE%20E,%E3%81%AB%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82[]
  2. https://final-inc.com/products/ze2000-jp[]

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